「少女たちの羅針盤」映画製作の現場から【後編】TOP > 「少女たちの羅針盤」映画製作の現場から【前編】TOP>> 第6話

【前 編】
 第1回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」で優秀賞を受賞した水生大海さんの小説「少女たちの羅針盤」の映画化が決まり、昨年(2010年)6月末から7月末にかけて、福山市内全域でロケが敢行されました。
 その折、福山商工会議所から地元支援スタッフとして参加した 職員・片岡 達樹 が経験した、感動と笑い、そしてちょっと大変だった48日間の物語を映画公開まで毎週お届けします。
文責:片岡 達樹)
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■第6話■
通行人の勘違い
update:2011.02.28
商店街でのロケ。ガラポン福引きの場面です。第4話でご紹介した「きらきらおとめ」が登場する場面です。

 福引きの道具が揃うかどうか、事前に商店街の倉庫を確認したところ、なにもかにも、全部そろっていました(ならば、大売り出しをやれば良いのに)。

 福引きの場面ですから、抽選会場を造り、賞品など並べます。そして、抽選会場にはエキストラも並びますから、たまたま商店街を歩いている一般の通行人は本当の抽選と勘違いし「抽選券はどこでもらうのか」とか「抽選会があることを知らなかった」「私も抽選したい」と言われてしまいました。

 あくまで撮影用に造った場面ですが、本当の場面に...これが美術・装飾の仕事の真髄なのでしょう。

 余談ですが、商店街のガラポン福引きの場面ですから、商店街の人が出演します。この商店街の理事長さん、最初は出演しないと言っていたはずなのに、なぜかカメラの前で中央に立っています。しかもセリフまでもらって、ご満悦のご様子!

 理事長さん、商店街の理事長ですから当然、本業は商店の経営者ですが、実は芸能事務所に所属している俳優さんでもありまして、数々の映画やテレビドラマに出演しています。(エキストラではありませんよ!)

 理事長さんの出演したドラマの中には、文化庁芸術祭で大賞を受賞した作品もあり、福山ではちょっとした人材なのです。



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次回のお話 ■第7話■「部屋を飾る」
3月3日UP予定

【少女たちの羅針盤】
 「羅針盤」という名で注目を集め始めた女子高校生4人の演劇ユニットで起きた事件。事件の真相が4年後、明らかになる。

【関連サイト】

 ・少女たちの羅針盤公式サイト

 ・ばらのまち福山ミステリー文学新人賞
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