「少女たちの羅針盤」映画製作の現場から【後編】TOP > 「少女たちの羅針盤」映画製作の現場から【前編】TOP> 第8話

【前 編】
 第1回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」で優秀賞を受賞した水生大海さんの小説「少女たちの羅針盤」の映画化が決まり、昨年(2010年)6月末から7月末にかけて、福山市内全域でロケが敢行されました。
 その折、福山商工会議所から地元支援スタッフとして参加した 職員・片岡 達樹 が経験した、感動と笑い、そしてちょっと大変だった48日間の物語を映画公開まで毎週お届けします。
文責:片岡 達樹)
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■第8話■
部屋を飾る
update:2011.03.07
  演劇部の部室。演劇ユニット「羅針盤」のメンバーは高等学校の演劇部にも所属していますから、学校の部室での場面もあります。

 このロケは、2011年3月で廃校になる広島県立自彊高等学校にある演劇部の部室。数年前に廃部になり使われていませんでしたが、当時のまま、そのままが残っていましたので、その部室で撮影することになりました。

 この部室、使われていませんので、時間は止まっています。

 その部室にロッカーを運び込み、テーブルや椅子を運び込み、カーテンや衣装などを飾ると、今でも生きているような部屋に変わりました。
 作業中は、言われるがままに物品を運び、指示された場所に置くことに没頭していますので感じなかったことも、作業が終わり飾り終えた部屋の中にいると、ホッペが活きた空気を感じます。

 ずっと使われず、人が足を踏み入れることのなかった部室ですが、ずっと使われていたように、部屋の中に漂う空気が生き返っています。
 「空気感を創ること」...これが美術・装飾の真骨頂なのでしょう。

 多くの卒業生を輩出した伝統ある高等学校が、残念なことに廃校になってしまいます。卒業生として、母校が無くなることは本当に寂しいことでしょう。
 これから、この場所は別の施設に変わりますが、この場所に想い出の学校があったことは決して消えることなく、未来まで映画の中に残ります。
 「映画って、本当にいいものですね!」

(広島県自彊高等学校HPより)

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次回のお話 ■第9話■「大雨、そして川そうじ」
3月10日UP予定

【少女たちの羅針盤】
 「羅針盤」という名で注目を集め始めた女子高校生4人の演劇ユニットで起きた事件。事件の真相が4年後、明らかになる。

【関連サイト】

 ・少女たちの羅針盤公式サイト

 ・ばらのまち福山ミステリー文学新人賞
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