「少女たちの羅針盤」映画製作の現場から【後編】TOP > 「少女たちの羅針盤」映画製作の現場から【前編】TOP> 第10話

【前 編】
 第1回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」で優秀賞を受賞した水生大海さんの小説「少女たちの羅針盤」の映画化が決まり、昨年(2010年)6月末から7月末にかけて、福山市内全域でロケが敢行されました。
 その折、福山商工会議所から地元支援スタッフとして参加した 職員・片岡 達樹 が経験した、感動と笑い、そしてちょっと大変だった48日間の物語を映画公開まで毎週お届けします。
文責:片岡 達樹)
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■第10話■
美味しい仕事だけれども
update:2011.03.14
 「ステージバトルの審査結果に納得がいかず、羅針盤のメンバーが審査員室へ行き抗議。そしてビールをブチまける。」という映画の場面。
 このビール探しも難航しました。

 「海外のもので、日本ではあまり知られていない缶ビール」というのがOさんからの指示です。東京ならいざ知らず、地方では...本当に難航しました。しかし、探せばあるものですねぇ。

 市内の大型店でレアな缶ビールを発見しました!!

 ビールを飲み終えた空き缶も必要なため、Oさんから「ビールを飲んで来てくれ」と指示があり三本を渡されました。実は、私はビールが嫌いではありませんが、一度に多くは呑めません。

 空き缶は大切な大切な小道具ですから、潰すなんてもってのほか。傷ひとつ付けないでロケ現場まで持っていかなければなりません。小道具担当のKさんからも「空き缶は、絶対に潰さないでくださいよっ!」って声が飛んできました。ところが、これが案外、難しいのです。

 軽くて柔らかいアルミ缶なので、少しの力で「ペコン」となりますから、飲みながらも緊張します。こんなに緊張してビールを飲んだこと、もちろん初めて。初めて飲む海外のビール、味わうどころか、何も判らず、胃の中へ流し込みました。

 また、缶と缶が擦れると傷も入ります。一本一本を大切に袋へ入れ、慎重に運びます。

 ところが、私は原付バイクでの通勤ですから、これまたへこまないように、傷を付けないように運ぶのが大変。

 美味しい仕事のはずですが、空き缶に気を使う仕事でもありました。

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次回のお話 ■第11話■ 了解は得たけど、やっぱり・・・
3月17日UP予定

【少女たちの羅針盤】
 「羅針盤」という名で注目を集め始めた女子高校生4人の演劇ユニットで起きた事件。事件の真相が4年後、明らかになる。

【関連サイト】

 ・少女たちの羅針盤公式サイト

 ・ばらのまち福山ミステリー文学新人賞
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