「少女たちの羅針盤」映画製作の現場から【後編】TOP > 「少女たちの羅針盤」映画製作の現場から【前編】TOP> 第14話

【前 編】
 第1回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」で優秀賞を受賞した水生大海さんの小説「少女たちの羅針盤」の映画化が決まり、昨年(2010年)6月末から7月末にかけて、福山市内全域でロケが敢行されました。
 その折、福山商工会議所から地元支援スタッフとして参加した 職員・片岡 達樹 が経験した、感動と笑い、そしてちょっと大変だった48日間の物語を映画公開まで毎週お届けします。
文責:片岡 達樹)
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■第14話■
経費節減・大道具を運べ
update:2011.03.28
 大道具のようなものは、地元の業者さんに発注して造っていただきました。

 「業者を紹介していただきたい」との依頼。そして、原稿を渡し、見積書を出していただきました。

 ある日突然、スタッフルームの別室に呼ばれ、プロデューサーのKさんから「見積額が高いから値引き交渉をしてくれ」とのこと。

 「えーーーーーっ!なんで私が???」
と、心のつぶやき。

 私自身、この業者さんとは長い付き合いだし、言い難いです。Kさんの乱暴な言い分に頭がプッチン...険悪な雰囲気にもなりましたが、仕方ないので電話で値引き交渉をすることに。

 制作スタッフの一員として、Kさんの事情は、もちろん解ります。しかし、地域総合経済団体である福山商工会議所の職員としては、地元業者さんの事情も、もちろん解ります。正に、板ばさみになってしまいました。

 結局、ロケ現場ではスタッフが設営するということにし、見積書にあったその部分の人件費だけを削ることで、総額を引き下げることになりました。

 ところが、交渉に一生懸命で、とんでもないことを忘れていたのです。

 業者さんが設営の際に人を付けないのなら...一体...誰が運び...誰が設営するのかな???私たち地元支援スタッフの美術担当3人のうち2人は中年、しかも腰に爆弾を抱えていますので、頭の中を不安が過りました。

 結局、リーデンローズ前の歩道橋に設置した大きなステージバトルのアーチや、設置したアーチが倒れないようにするための30Kgもの鉄の塊6個を、階段を使って運びあげることに...

 頭が総合的に回転しない私は、一つのことに没頭すると他のことに気付かず、スタッフには迷惑をかけてしまいました。

 でも、東京からの若い女性スタッフが「お疲れ様」って腰を叩いてくださいましたので、ラッキー!


 
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次回のお話 ■第15話■ 「やっちまったよ〜!」
3月31日UP予定

【少女たちの羅針盤】
 「羅針盤」という名で注目を集め始めた女子高校生4人の演劇ユニットで起きた事件。事件の真相が4年後、明らかになる。

【関連サイト】

 ・少女たちの羅針盤公式サイト

 ・ばらのまち福山ミステリー文学新人賞
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