「少女たちの羅針盤」映画製作の現場から【後編】TOP > 「少女たちの羅針盤」映画製作の現場から【前編】TOP> 第18話

【前 編】
 第1回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」で優秀賞を受賞した水生大海さんの小説「少女たちの羅針盤」の映画化が決まり、昨年(2010年)6月末から7月末にかけて、福山市内全域でロケが敢行されました。
 その折、福山商工会議所から地元支援スタッフとして参加した 職員・片岡 達樹 が経験した、感動と笑い、そしてちょっと大変だった48日間の物語を映画公開まで毎週お届けします。
文責:片岡 達樹)
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■第18話■
福山の若者
update:2011.04.11
 美術担当の地元スタッフは、3人。そのうち2人は、中年で腰に爆弾を抱えていますので、重たい家具やロッカー運びは、多少の不安があります。

 そこで、ボランティアスタッフの応募状況を確認したところ、募集していないとのこと。

 「えーーーーーっ!」...募集するってことになってたじゃない!

 そこで、エキストラに応募してくださった方の中からボランティアで参加可能な人を探したところ、20歳の若者2人が名乗りを挙げてくれました。

 面接で見たとき、「逃げて来なくなるかなーっ」て思っていましたが、最後まで頑張ってくれました。

 聞けば、一人は引越センターで仕事をしており、また一人は大工さん。偶然なのですが、美術にとっては最高の二人。

 この二人、ロケが始ってからは美術を離れ、照明と特機に分かれましたが、毎日現場で見る姿は生き生きとしていて、顔も輝いていました。

 若者は、その時代時代で様々な表現をされます。「今どきの若者は・・・」なんて、あまり良い表現はされませんが、行動することの目的や目標が明確にあり、そして、それに導くリーダーがいれば、「今どきの若者」もキラリ輝いてきます。

 ひょっとすると、「今どきの若者は・・・」と大人たちが感じるのは、私たち大人に原因があるのかも知れません。

 ちなみに、この二人に提示した条件は、「ご飯だけは食べさせる」。

 無茶苦茶な条件でしたが、活きた二人の姿に「福山の今どきの若者、捨てたもんじゃないぜ!」って、頼もしく思えてきました。
 
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次回のお話
■第19話■「カルチャーショック・時差ボケが治らない」は、
4月14日UP予定

【少女たちの羅針盤】
 「羅針盤」という名で注目を集め始めた女子高校生4人の演劇ユニットで起きた事件。事件の真相が4年後、明らかになる。

【関連サイト】

 ・少女たちの羅針盤公式サイト

 ・少女たちの羅針盤公式ブログ

 ・ばらのまち福山ミステリー文学新人賞
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